道を歩く前に

やさしい

声が聞こえる


聞きなさいというから

ただ耳を傾けただけ


すると


隠されているはずの秘密が

まるで誰の目にも

明らかであるかのように

そっと声が伝えてくれたりする



隠された秘密は

隠した人にとっては

やさしい

最善の選択だったりする


相手の視点に立ったら

隠したことすら

尊敬に値したりする


だから

聞いてしまっても

聞かなかったことにしよう



目を瞑って

なんでもないふうに


前へ前へ進む


淡々と

聞こえていた事実を

受け止めるだけ


前へ前へ


前へ


i-arange


小さくて脆くて

大切なものを


守るために


列車を

見送ることにした


それは

急行列車だった


勢いよく

多くの人を

乗せて走る



小さくて脆くて

たった一つの

大切なものを

守るために


喜んで

見送った


後悔はない


そして


急行列車の

過ぎた後には


やわらかな光が


かすかに

たしかに


残るんだろう



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昔夢を抱いた


抱いた

瞬間のそれは


とても脆くて

壊れそうだった



夢を抱き続けた


時が経っても


ふわふわして

とらえところが無い

それでも


今もなお

変わらずに


ここにある


私の夢

Dream

House


それは共有したい

三つの空間


●人の隠れた

可能性が最大限に花開ける空間


●世代の壁も

性別の壁も越えた温かい空間


●思いやりや愛の溢れた空間



「何かをすること」に特別

意味があるわけではない


ただ一瞬一瞬で

そういう空間を

大切な人たちと

共有していけるといい


ただそれだけを

願っている


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なんとはなしに今日も

お婆ちゃんの事を考える


私の部屋には

お爺ちゃんとお婆ちゃんが

温泉に行って仲良く

写っている写真があって


その写真を見るたびに

心がほんとうに

落ち着くから不思議だ


そして思う


日々の言動ひとつひとつは

誰の目にも止まっていない

多くの瞬間が誰にでもあって


どんな言動を

とるのも自由だ


けれど

お婆ちゃんが神様が

側で見ている気がする


その両者に


笑ってもらえるように

喜んでもらえるように


そのための一歩を

積み重ねていたい


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8時に目覚ましをかけた

それよりも前に

母が部屋に入ってきて


”さっき、桜の花を見に

散歩に行ってきたよ


白山神社の桜は

すごく綺麗にまだ

咲いていたよ”


と、朝から母

いつになく嬉しそう



近所の人が皆

愛する広場がある


白山神社と呼ばれる

その土地には


毎年 

綺麗な桜の花が咲く


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そこは高台になっていて

学生はその道を

よくジョギングに使い


大人たちはここを

散歩コースにしている


ここを通り過ぎるたび

変わらないものの

安心感に浸りほっとする


環境は変わり

時は確実に過ぎていく


そういう中にあって


変わらない光景を

心は欲するのだろう



誰もが愛する

この土地の名を

白山神社という


この土地に咲く

桜の花を

愛せずにはいられない


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