夏の終りを想うどうしても 書けない一枚の紙と どうしても 口にできない一言 それが「思い」の断片を 物語っているじゃないか それが 何より離れがたく思っている 証拠じゃないか そうやって 心は 声高に叫ぶのに 透明なベルトコンベアに 乗ったまま ここから離れることになる しばし一人 この感傷を 愉しみながら 夏の終わりを思う