不完全なものの中に

完全を見た気がした


そこは不完全で

まったく曖昧で

迷路のように厄介で


それでいて


完全だった


欠けたものが集まり

誰もが負い目を

背負っていた


迷惑の意味を

自ら痛いほど知り


知っているのに

知らないフリをしていた


不完全でありながら

絶対を求めた


絶対は何故か

得られるのだと

疑うことなく信じていた



自分なりに

ここで理解をした


幸せなのは

かけているからだ


不完全だからだと


悲しいほど

未完成で

壊れているのだが


それゆへに

幸せに近いところへ

行けるのだ


互いに手当てを

必要とするから


互いに幸せなのだ


きっと


そうだ


piyoko1